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Channel: 詐欺師 –ロケットニュース24
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【撃退】Facebookで「詐欺メッセージ」を受け取った男性が “ある歌の歌詞” だけで返事し続けたらこうなった!

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世に流布する「迷惑メール」。芸能人に成り済ましてメッセージを送ってきたり、生年月日を教えてくれたら金をヤルと言ってみたり……もう! あんたたち、みんな何なのさ!? 私たちの平穏なネットライフを脅かさないでちょうだい!!

今回もある男性が、 Facebook 上で「詐欺的なメッセージ」を受け取ったのだとか。しかも送り主は、イケイケの綺麗なおね〜さ〜ん!! 奇跡を信じてガチ返信をしたいのが人情かもしれないが、この男性は違った! 詐欺を撃退すべく、ある歌の歌詞だけを返信し続けたのだ……!

・美女からの詐欺メールに Adele の『Hello』で返信!

この度、「詐欺メール」と戦ったのがデンマークに住むフランク・フレミング・ジェンセンさん。Facebook 上のチャットで、サンドラ・ジョーンズと名乗る美女に 「ハロー、ビューティフル」と声をかけられたそうだ。

海外メディアによると、こういったケースはたいていお金を要求される詐欺とのこと。そこでフランクさんは、ある方法で詐欺撃退に乗り出した。それは…… 相手からのメッセージに対して、Adele(アデル)の名曲『Hello』の歌詞を返信していく方法! たしかに「ハロー」という呼びかけで始まる曲なので、会話は成立するかもしれない。

では、どうやって会話が進んでいったのか、一部を見てみよう。もう1度念を押すが、フランクさんの返信は全て『Hello』の歌詞だ。

詐欺師:ハロー、ビューティフル
フランクさん:ハロー
詐欺師:あなたってセクシーね
フランクさん:ハロー
詐欺師:ハロー
フランクさん:私だよ
詐欺師:ええ、分かっているわ
フランクさん:ここ数年、あなたが私に会ってくれるかずっと考えていた
詐欺師:もちろんよ、ハニー。あなたにとっても会いたいわ
フランクさん:全てを乗り越えてくれるかって
詐欺師:もちろん、あなたのために全て乗り越えるわ!!
フランクさん:時が傷を癒してくれるって言うけれど、私の傷はあまり癒えていない
詐欺師:いいわ、ハニー。私があなたを癒してあげる。でも、あなたの元に行くには、お金が必要なの

おおおおお! 「お金が必要」という言葉がこんなに早く出て来るだなんて……! それに詐欺師は、『Hello』の歌詞だとこれっぽっちも気付いてなさそう!!

・「カリフォルニアで、昔の2人を夢見ている」など高難易度の歌詞も登場

フランクさんが『Hello』の歌詞に忠実に「ハロー、私の声が聞こえる?」と再び打ってみても、詐欺師はへこたれない。「とってもよく聞こえるわ! でも分かって。あなたを癒すには、私はお金が必要なの。でないと飛行機のチケットが買えない」とお金くれくれ攻撃は続く。

また「カリフォルニアで、昔の2人を夢見ている」とか「自分がやってしまったことを謝るために、何千回もあなたに電話をかけるべきだった」など、会話の流れにそぐわない歌詞が返ってきても、詐欺師はなんとか話を合わせては、「チケット代をちょうだい」と食いついてくるのだ。うーん、強敵!

・何か変だと気付く詐欺師

しかしそれも長くは続かない。ついに何かがおかしいことに、詐欺師が気付く瞬間が訪れた。

フランクさん:あの何も起こらない街から、あなたは抜け出せたの?
詐欺師:?? 街って何のこと? 何の話をしているの?
フランクさん:私たち2人に、時間がないのは明らかなこと
詐欺師:そうね、私たちには時間がないわ。だから早くお金を送って
フランクさん:世界の反対側からハロー(反対側)
詐欺師:ハロー。ねえこれって何かの冗談?
フランクさん:何千回だって、あなたに電話すべきだった(そう、何千回も)
詐欺師:ねえ、からかってるの? からかってるのね?
フランクさん:自分がやったあらゆることを謝るために
詐欺師:ファックユー! ろくでなし!!

その後、フランクさんが歌詞を繰り返しても、詐欺師は「ファックユー」「あんたとあんたの家族を殺してやる!」「今すぐ書くのをヤメろ!!」とののしりまくった末、「あんたの人生つぶしてやる」と言い残して Facebook 上から消えたのだった。撃退、成功だ!

・迷惑メール専門家「2つの意味でうらやましい!」

ちなみに迷惑メール評論家として知られるGO羽鳥氏も、過去には「LINE乗っ取り詐欺師」と死闘を繰り広げたことがある。そんな彼に今回の「Hello作戦」について意見を聞いてみたところ……

羽鳥「正直、うらやましい。俺はフランクを、2つの意味でうらやましく思う。まず1つ目は……マジメにコメントしちゃってスマンなのだが、Facebook の詐欺メッセージにおいて、ここまで会話が成立する(相手が生タイピングしてくれる)のは珍しいということだ。たいていが、オートマチック(自動的)な応答になる。

例えば日本だったら、“ひさしぶり! Facebookはもう退会するからLINEにしよ! IDは●●だよ〜” とかで終わりだ。会話をしようとすると、すぐに退会しやがるんだ」

──とのことで、

羽鳥「Facebook ではないけども、俺は過去に『Skype』ってソフトで外国人の詐欺師と戦ったこともある。だが、やっぱり最初から最後まで全て自動メッセージで応答されるのがオチなんだ。その点で、ここまで会話が成立したフランクはラッキーなんだ」

──らしい。さらに、

羽鳥「2つ目のうらやましいことは、“hello” で始まるナイスな歌を選んだなということ。もしも日本で同じことをしようとしたら……難しいぞ。俺は邦楽にはうといんだけど、三波春夫の『世界の国からこんにちは』くらいしか思いつかねえ。やってみると──

“こんにちは こんにちは 西のくにから こんにちは こんにちは 東のくにから……♪”

──やっぱり、これだけで会話を成立させるのは困難だ。いいなフランク、おいしいな。そろそろ俺も新しいバトルをしないとな。がんばるよ。みんな、期待しててな!」

──と、ニコニコしながら楽しそうにコメントしてくれたが、基本的に詐欺メールは無視した方が良いと思われる。しかし、もしも腕に自信がある人なら、フランクさんみたいに詐欺を撃退しちゃうのもオツかもしれない。

参照元:news.com.au(英語)、Facebook
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.


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